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カートのパトリック・チャン インタビュ @ニースワールド

カート・ブラウニングが 2012年の世界チャンピオン、パトリック・チャンにインタビュー。ニースの高台にて。

# 間違いがあったらすみません


Kurt Browning:
いい天気だね。

Patrick Chan:
とっても。人生捨てたもんじゃないって感じだね。

Kurt Browning:
フランスはニースの素晴らしい景色だ。太陽は輝き、今日からまた新たな人生が始まる。おめでとう!

Patrick Chan:
ありがとう(握手)

Kurt Browning:
二年連続世界チャンピオンだって?最初より二回目の方がハード?

Patrick Chan:
それはもう、ずっとずっとハード。カートなら僕の立場がわかるよね。簡単じゃなかった。単に優勝候補の一人として出るのとは違う。タイトル防衛を期待されるし、表彰台に乗るのが当然と見なされる。だからプレッシャーは大きかった。自分にかけるプレッシャーと、もちろん、外からのプレッシャーも。でも自分の直感と、資質と、信じてきたものを大切にしたことが、とても助けになった。常に笑顔を忘れず乗り切った。

Kurt Browning:
試合が始まる週の前半、君を見た。その時は、スケートカナダのマイク・スリップチャックと一緒に君を脇へ連れ出し、何度か往復ビンタを喰らわす勢いで酷かったけど、つまり君は、少なくとも練習では、ロボットじゃないってことだね。

Patrick Chan:
その通り。

Kurt Browning:
でも試合になると…どうしていつもできるんだい?クワドコンボや、素晴らしいプログラムを。どうやって試合をするんだ?

Patrick Chan:
試合へ出る前に考える、ちょっとしたキーポイントがあるんだ。いざ試合ってなると、あまり細かいことを考える余裕はない。全てが目まぐるしく展開する中、アドレナリンも全開で、全部をいっぺんに修正できるような状況じゃない。だから練習のとき、自分を楽にできるようなポイントをおさらいするだけ。僕にとっては呼吸であり、膝を柔らかく保つことであり、一つ一つを順序立ててこなすこと。これらのことが、最後までプログラムを滑り切る助けになった。一つ一つこなしていくことと、集中力を保つこと…あと5人の選手が滑り終えるまでの長い待ち時間を、うまくやりくりできたことも、すごく満足してる。今シーズン何度か経験したプランに沿ってやったから、(最終滑走も)余裕の持てるポジションだったよ。デイジーのようにフレッシュな気分で、二番滑走か三番滑走みたいに出られた。だからあんなに素晴らしい序盤になったんだ。

Kurt Browning:
克服できるということ。僕が思うに、君が君自身を失わなかったこと…初めてのタイトル防衛にもかかわらずね…僕がワールドチャンプの座を守ろうとした最初のシーズンは、ずっとみんなに睨まれているような気がしたもんだ。

Patrick Chan:
(頷く)

Kurt Browning:
ワールドチャンピオンはミスをしちゃいけないんだ、とも思ったよ。

Patrick Chan:
(頷く)

Kurt Browning:
僕はちっとも僕自身のような気がしなかった。でも今シーズンの君は、ずいぶん落ち着いて見える。

Patrick Chan:
うん。

Kurt Browning:
それは君が、自分のやるべきことをやっていると実感できたからじゃない?

Patrick Chan:
その通り。

Kurt Browning:
君が成し得たことは称賛に値するよ、本当に。一方、君は僕の経験したことのない状況にもいる。フィギュアスケートの世界は広がっている。だから君の勝利も、より大きい。そしてこの競技の層は、非常に厚い。

Patrick Chan:
とっても。

Kurt Browning:
誰を恐れている?この競技の中で。

Patrick Chan:
もちろん、日本人選手。だからこそ彼らが表彰台の二位と三位に居るんだ。ダイスケは僕より長くこの世界にいる。彼はクワドに挑み、数か月、いや四大陸からの数週間で、プログラムの中でも降りてきた。ユヅルはもちろんジャンピング・ビーンズで…

Kurt Browning:
あの若いやつね。

Patrick Chan:
そう若い。そして多くの未来を持っている。怖いね。後ろを振り返って、去年と違うのは怖い。昨年、同じ表彰台に乗っていた面子と違うぞ、みたいな。常に進化しているし、どんどん若いやつらが迫ってくる。僕はラッキーだった。運もあると思う。僕は彼らに(金メダルへの)扉を解放したけど、ラッキーなことに誰もそのチャンスを掴まなかった。

Kurt Browning:
でも君が開く扉はひび割れ程度だ。

Patrick Chan:
(笑)

Kurt Browning:
大きくは解放しないよね。僕は個人的に君へ、おめでとうと言いたい。

Patrick Chan:
ありがとう。

Kurt Browning:
君の勝利は全く素晴らしい。ところで大きな視点で見た時、今の君がどの位置にいるかを考えたことはある?二度目のワールドチャンプになって初めての朝だと言うことは知ってるよ。でも君は、四回のワールドチャンプまであと数モホークと、数ジャンプくらいじゃない?ワールド銀メダルが二回、そして今は二年連続の金メダリストだ。僕は四度のワールドチャンプだ。それは人を長持ちさせるものだよ。なんせ20年経っても、人々は君と話したがるんだ、どんなに不細工でもね。

Patrick Chan:
(笑)

Kurt Browning:
でも君はあと(指を一センチほど開き)これくらいの距離だと思う。大きな観点で、君はいまどこにいる?

Patrick Chan:
…(考え込む)

Kurt Browning:
君がフィギュアスケートの歴史に残る人物になりたい、と言ってたのは知ってるよ。記憶に残るような…君はそうなると思う。

Patrick Chan:
そうだといいな。それは僕にとって四回タイトルを取るより大きいから。僕が四回のワールドチャンプになることを望むとしたら、ただ一つの理由は、フィギュアスケート界や世界中の人々に、余剰(lasting impression)を残したいから。みんなが僕のスケートを見たときの気持ちを、憶えていてくれるように。そうでしょう?

Kurt Browning:
素敵だね。

Patrick Chan:
それは僕にとって本当に特別なことなんだ。もし今回、プログラム終盤のダブルアクセルを転ばなければ、きっと特別な瞬間になっていたと思う。あそこはプログラムでいちばん好きなところだから、この美しい場所、ニースでできたら完璧だった。こういう小さなことのために、努力しているんだ。たぶんこれは、ユノウ、まだまだ先は長いよと知らせるための、神様のトリックだと思う。あそこでミスしたのは、まだ僕は刺激的なプログラムのフィナーレを迎えるには早すぎる、と言うことなのかもしれない。だから、もっと行けると思う。全てはオリンピンクへ向けての勉強だし、僕にとっては良い経験。こんな特別な経験をできるのがどんなにラッキーなことか、いつも再認識させられるよ。

Kurt Browning:
そして僕らもラッキーだと、いつも君に再認識させられるよ。

Patrick Chan:
(笑)

Kurt Browning:
そう、いま持ち上げてるよ

Patrick Chan:
(叩く)

Kurt Browning:
でも君が二度目のワールドチャンプになった朝だし。僕らはみんな誇りに思う。カメラの前のみんなも誇りに思ってるよ。そして僕は君の友達で光栄だ。

Patrick Chan:
ありがとう、カート!

Kurt Browning:
君の近況を聞くのはいつも素敵だね、特にみんなの前で。

Patrick Chan:
ヘヘ(笑)


08:43 am, by lyrico 10

Patrick Chan: “I am still nervous”

Patrick Chan: “I am still nervous” by CBC
http://www.cbc.ca/sports/video/#id=2214887747

# 2012年世界選手権に向けてのCBCインタビュー
# スコットさんの質問は省略気味です。聞き間違え、訳ミスがあったらすみません。

Scott Rusell:
ニースの世界選手権を目前にして、話したいことはたくさんあるけど、まずコーチのChristy Krall との関係や、コロラドのトレーニング拠点について聞かせてくれる?

Patrick Chan:
Christyはバンクーバー五輪の直前という、とても困難な時期に僕を引き受けてくれました。それ以来、彼女の元でテクニカル面の強化に取り組んでいます。プログラムへのクワド投入はもちろん、精度向上も。(彼女とのトレーニングは)とてもうまく行ってます。

Scott Rusell:
数年前の君は、プログラムにクワドを入れられなかった。そのことでしばしば批判も受けていたけど、その心配はもうないね。

Patrick Chan:
ええ。SPとFSの両方にクワドを入れ始めて2年になります。FSには2つ入れてるし、そうですね、確率もあがって、自分にとって信頼できるジャンプの一つになっています。

Scott Rusell:
君には逆境を乗り越える力が備わっていることも興味深いね。ケベックのGPFの時、君がカナダで十分に評価されてないと発言したとの報道が出て、その真偽はさておき、試合中なのにメディアの総攻撃にあった。おまけにSPでボードにぶつかるというハードルも加わり…

Patrick Chan:
(笑)

Scott Rusell:
…でも戦い抜いたね。実際はどうだったの?

Patrick Chan:
あれはとてもチャレンジングで興味深い一週間でした。ボード激突は一つの試練で、集中力を保てという注意喚起でしょう(笑)最終的に氷上へ上がれば、そこでやるべきことに焦点を絞れるので、全てを忘れられます。メディアのことも、人の噂も。スケートという、自分が大好きなことに集中できるんです。

Scott Rusell:
四大陸の開催地は、君のトレーニング拠点のコロラドだったね。世界選手権に先立ち、この試合で目的を果たせたことへの満足感についてはどう?

Patrick Chan:
コロラドスプリングスはいつもトレーニングしている場所ですが、そのアドバンテージがあっただけに、とても重要な試合でした。650フィートの高地なので呼吸をするのも困難なんだ。ここでまとめられたことを誇りに思います。実際とても緊張しました。シーズン序盤から、世界選手権直前の高地試合は大変だろうと予想していたので。(世界選手権に向けて)弾みがつきました。

Scott Rusell:
タイトルの防衛は最初の優勝よりも難しいとよく言われるけど、君の見込みとしては、やはり困難なことだろうか?

Patrick Chan:
もちろんです。最初のワールド優勝よりも二度目の方が難しいという意見には賛成です。既に良かった内容を、更に改善させないといけない。モチベーションと集中力を保ちながら向上するというのはチャレンジです。倒すべき相手は自分しかいないのだから。なので昨季とはだいぶ視点が違うけど、シーズンを通して、いろんな面で改良を加えながら良い流れを作ってこれたと思います。3Aも向上したし、良い感覚を持っています。

Scott Rusell:
今の君は試合に勝つため、必ずしも完璧な演技をしなくてもいい。その事実を認識することで、演技に気の緩みが生じること、或いはその危険性はない?

Patrick Chan:
僕にはアドバンテージがあるから、ふんぞり返って何もしなくても逃げ切れるんじゃないか、という考えには陥りがちだと思います。もちろん、これは最悪のケース。日本のダイスケ・タカハシやアメリカのジェレミー・アボットなどの優れた選手がいる限り、どうなるか分かりません。彼らはみなクワドを持ってる強いスケーターで、芸術性にも非常に優れています。強力なライバルが居るので、とても緊張しているよ。いま話しているだけでも緊張するくらいだ。

Scott Rusell:
ニースへ立つ前に、いろんなスケジュールがあるようだけど、スタジオを離れたらどこへ行くの?

Patrick Chan:
修正した衣装を取りにコスチュームメーカーのところへ。その後、リンクで衣装がちゃんと機能するかのトライアウト。夜はホッケーの観戦なんだ。

Scott Rusell:
グッドラック!今日は来てくれてありがとう。

Patrick Chan:
こちらこそありがとう、スコット。

01:30 am, by lyrico