Kurt Browning with Christy Krall
http://www.cbc.ca/video/#/Sports/1221284063/ID=1857530720
カート・ブラウニングが2011年世界選手権を控えたパトリック・チャンについて、コロラド拠点のクリスティ・クロールコーチへインタビュー
# 聞き間違え、誤訳が合ったらすみません
Kurt Browning:
Christi Krallさんと会話する…この機会を長いこと待ちわびていました。
Christy Krall:
ごきげんよう
Kurt Browning:
今日はありがとう。
Christy Krall:
お会いできて嬉しいわ!
Kurt Browning:
パトリックのコーチになって、もう2年ほどでしょうか。あの若い奴が、あなたについてからの上達ぶりには、目を見張らずにいられません。僕はあなたのトレーニングを、アーティキュレート(目的が明確な)トレーニングと呼んでいますが…
Christy Krall:
そうです。
Kurt Browning:
そこへの移行について話して頂けますか。
Christy Krall:
了解。このトレーニングには我々がチャン・チームと呼ぶ、素晴らしい人々が関わっています。私たちはパトリックの生活を計画的に管理します。まず年次目標、いわゆるマクロなサイクルですね。これを日次の計画であるマイクロ・サイクルへと落とし込みます。パトリックが目を覚ましすやいなや、彼にはアジェンダが課せられているの。食事の時間から、ジムへ行くことから…そのジムのトレーニング内容も、目的が明確化されています。終わったらアイス・リンクへ向い、まず氷上でのムーブメントを確認し、準備を整えます。次のセッションはウォームアップですが、その日の目標に沿って、課題とするジャンプは何か、今日の目標は何かを意識した練習を行います。その後は休憩。家に帰って昼寝し、少し食事を取り、いよいよ大詰めの3つめのセッションをこなすため、リンクへと戻ります。このセッションでは、100%の力を出し切り、クリーンなランスルーを披露することが期待されます。残りの日はその時々によって、オフアイスのダンスセッションをやったり…コロラド拠点にある National Strength and Conditioning Associationですね、そこへ行って一日は終わりです。要するに彼の一日は、目的に沿った課題をこなすためのスケジュールがフルに詰まっている状態です。
Kurt Browning:
一日の中でも段階がある、というのが興味深いですね。例えば僕らは世界選手権にピークを合わせるよう調整するわけだけど、たった一日の範囲内でもピークを作るのですか。
Christy Krall:
はい、一日単位で。我々のピークは3つめのセッションですが、パトリック自身もそこへピークを合わせるよう意識しています。ゴールをこのセッションに持ってくるのです。そこへ向けて、体内の神経をゆっくりとウォームアップし、頭の中でルーティーンを整理します。更に内面を活性化させ、適切なセッションをたくさんこなし、そしていよいよ3つ目のセッション、ここで「彼の」スケートを見せます。彼もそのつもりです。
Kurt Browning:
3つのセッション全てを最高の状態にする必要はない、という考え方はすごくいいですね。プログラムに沿ってこなせばいいと。とてもクールだ。あの新しい玩具はどうですか?4回転ジャンプは。
Christy Krall:
ああ、あの玩具ね!
Kurt Browning:
プログラムへのクワドの統合はとてもシームレスに見えたけど、実際のところどうでした?
Christy Krall:
そうね、練習を始めた当初は非常に注意深く取り組みました。絶対怪我をしないように。そのため、Eddie Shipstadという方に協力を依頼し、パトリックと並走しながらポールのハーネスで支える体制で始めました。ダートフィッシュ使いの私は彼を釣り上げる高さを完全に把握しているから、豪華な組み合わせね。
Kurt Browning:
ダートフィッシュというのはコンピュータ・プログラムですね。
Christy Krall:
はい、その通りです。ある意味、ポール・マンと専用測定器のコラボで、彼を完璧な放物線で飛ばすことができました。繰り返し、何度も。その甲斐あって彼は(ハーネスから)リリースされた直後、信じられるかしら、いきなりポールなしの初クワドを決めたのよ。もう、ポンって、バターみたいに。もちろん、彼の生まれつきのセンスがあってこそです。我々はクワドに真の科学があり、多少の芸術性もある、ということを理解しています。これは素晴らしいことです。まず彼は科学的な部分を、頭と視覚で把握しました。次にそれを身体の中に取り込み、動力学的に消化させ、昨年から少しづつ試合にも取り入れました。そして二つのクワドを入れるという、私が思うにとても良い決断をし、プログラムの特別な位置にトリプルアクセルを入れることで、苦手意識を払拭しました。
Kurt Browning:
フフフフ、とても特別な位置ですね。それは秘密にしておきます。そのトリプルアクセルですが、少々成功率にムラがありますね。
Christy Krall:
その通りです。
Kurt Browning:
クワドを取り入れるため、優先度を下げたのでしょうか?
Christy Krall:
実際のところ、クワドはトリプルアクセルを向上させます。だから私が思うに逆ですね。クワドを練習することで、ジャンプの回転速度が上がり、身体の位置をより意識するようになり、こなさなければならない膨大な工程に対する心構えを植え付けます。クワドは、テイクオフと共に体重の4倍の力がかかります。一秒以内に4回以上まわり、体重の7倍の重さをランディングで吸収しなければなりません。完璧なクワドを反復することで、それを筋肉に統合できたのではないかと思います。
Kurt Browning:
クワドで掴んだ感覚をアクセルにも取り入れると
Christy Krall:
はい、毎回です。
Kurt Browning:
相互補助できるわけですね。
Christy Krall:
見ての通りです。彼のアクセルのもう一つの問題は、助走の軌道や諸々のパターンが多すぎることでした。即座に直すのは非常に困難でしたが、私たちはやりました。というより、彼が、ですね。
Kurt Browning:
これはちょっと…意地悪な質問かもしれませんが、「もしも」の話です。もしも彼があなた方のようなトレーナーに、この状況に、もう一年早く巡り合っていたら、バンクーバーはどうなっていたでしょう。
Christy Krall:
ワオ。そうね、彼が求めていたバンクーバーは、この状態ですね。カナダ国内選で、彼が演技から戻ってきたとき、どんな気持ちだった、と私が聞いたら彼はこう言ったの。「僕がバンクーバーで味わいたかったのはこんな気持ちだったのに!」って
Kurt Browning:
究極の夢としてはね。
Christy Krall:
ええ。でも神様は間違いをしないわ。自らトレーニングを再開し、よりハードに打ち込み、より賢くこなす…そんな、パトリックが求められていたのだと思います。チャンピオンになるというのはどういうことか、彼自身で知ることができるように。表彰台に残る、ではなく、登りつめるために。
Kurt Browning:
オリンピックのメダルを取れなかったことで、より良い人間に成長できたのかもしれないですね。
Christy Krall:
はい。その通りだと思います。
Kurt Browning:
(カメラ目線で)ビター(苦い)だけどベターな人にね
Christy Krall:
ハッハッハッハ!!!
Kurt Browning:
今日はありがとう!
Christy Krall:
お会いできてよかったわ。
Kurt Browning:
あなたは最高だ!
Christy Krall:
ありがとう!

