http://www.cbc.ca/sports/figureskating/video/#id=2177470731
# 前半は既出の内容が多いので省略します。
# 聞き取りミス、訳ミスがあったらすみません…
<途中 5分付近から>
Scott Russell:
ストイコがアスリート的に究極のスケーターであり、ブラウニングが究極のショーマン&アーティストであるとしたら、君はスケーターとしてどちらを目指したい?
Patrick Chan:
二人のちょうど中間です。エルビスはテクニカルなスケーターとしては世界随一でした。ただフレッド・アステアやジーン・ケリーみたいなリラックスした雰囲気には欠ける。強さと安定性は際立っていた。強靭な精神の持ち主です。カートの精神は自由で、僕もこっちに近いです。彼は自分の尻尾を追いかけて、ぐるぐる回っちゃうような自由さです。ですよね?(笑)究極の要素を持った二人を組み合わせたら、理想的なフィギュアスケーターになります。僕はそれを目指したい。昨年はクワドを入れてテクニカルなスケーターを目指しましたが、今年はショーマン的な側面を伸ばしたいと思っています。両方を行き来することによって、たくさんの向上が見られるんです。
Scott Russell:
(君のキャリアは)常に絹のようにスムーズではなかった。五輪前はコーチ変更があり、長きに渡り競技を続けて行くつもりはないという君の発言もあった。その後もブライアン・ボイタノのアドバイスを仰いだりしているけど、君はまだまだ完成途中なの?
Patrick Chan:
もちろん!もちろんだよ。向上や成長に終わりはありません。カートやエルビスは、引退した今でさえも毎日向上しようと努力を続けています。既定概念や限界を押し上げようと。五輪前後の僕に関しては、もう到達したい点まで来られた、と思ったこともありました。でも、自分でもよく考え、正しい人達と会話することによって、もっとあるんだと。もっと違った、視野の大きな世界があることに気づきました。僕はとても狭い視野で考えていたんだ。今の僕はその当時、想像もしていなかった位置にいる。でもまだ氷山の一角。どんどん行くよ。
Scott Russell:
多くのサポートがあったと思いますが、パトリック・チャンのプロデュースに大きく貢献した人は誰ですか?
Patrick Chan:
ここに至るまでたくさんの人に支えられてきました。そこにいつも居て、僕が常に頼ってきたのは両親です。状況が複雑になるので、彼らのアドバイスを聞くなと言われたこともあります。でも彼らの知識が深いことも、たくさんのことが彼らの言った通りになったことも偶然じゃない。両親以上に僕を知る人はいません。僕にとって何が一番良いかを分かってる。なんというか、第六感を持ってるんです。
Scott Russell:
フィギュアスケーターの世界チャンプであることと、連日メディアのアピールをこなさなければならない公的な立場を、どのようにバランスを取って両立しているの?20、21歳の人間として。
Patrick Chan:
興味深いことに、物事に対応するときの視点は全て変わりません。あなたとお話しているときも、写真撮影でも、友達と遊んでいる時でさえも、僕はその時その時、いまやっていることに100%集中しています。自分の感情を説明しようとすること、その時々の感情や、相手と会話することで受ける刺激、テレビに出ているんだという刺激、その他も、全ては学べる体験なんです。だからストレスや重荷とは感じていません。毎日が刺激的な勉強だと思う。その立場でいられる幸運を満喫しながら、楽しんで、学んで、都度成長していきたい。
Scott Russell:
君が世界でベストなスケーターであることは皆が知っている。ワールド・チャンピオンだからね。一方、人間的な成長という観点で見た時、君はどの辺りにいるんだろう?
Patrick Chan:
ええっ…そうだなぁ…まだ模索と向上を続けているスケートと違って、こっちの方は行きついたと思いたいです。僕はもう変わることはない、人間的にはずっと同じだと。なぜなら、いろいろな変化と共に僕自身の人間性が変わってしまったら、それは僕らしくないし、良いことじゃない。だから、常に成長を続けるスケート人生とは反対で、僕個人としての生き方はこの先も変わらないでしょう。もっとハッピーにはなるかもしれない。もっと自由で、幸運で、刺激のある人生になるかもしれない。でもずっと同じだ。10年前に見たパトリックと変わらないでしょう。
Scott Russell:
その「パトリック」、とは?
Patrick Chan:
ハッピーで、好奇心旺盛で、brash(向こう見ず・気が強い・がむしゃら)で…dumb(間抜け・あほ)。ときどきね(笑)何よりも、刺激的な人生。僕は出会った全ての人の記憶に残りたいんです。自分をできるだけオープンにすることで、憶えてもらおうとしています。「彼と会ったの憶えてるよ」「あの時の君は面白かったね」とか「アホなこと言ってたね」でも。記憶に残れれば、何でもいいんです。
Scott Russell:
フィギュアスケーターとしての究極のゴールをどう定める?もしくは、定めることができるのだろうか。
Patrick Chan:
スポーツに大きな足跡を残す方法として、最近見出したのは、(そのスポーツを)支配することです。もしくは、連勝すること。グランプリファイナルで、その一端を見せられたと思います、ユノウ、去年獲得したタイトルを守れました。世界選手権でも、そうできるよう望んでいます。もし得られくても、エキサイティングには変わりないですけどね。この先も勝つチャンスはあるし。観客と心を通わせることは、素晴らしいモチベーションになります。でも、もう一度タイトルを守るんだ、連勝のチャンスがあるんだ、という思いは、僕の意識をより高めてくれます。フィギュアスケートで得られる究極の勲章、それは、わからないです。この競技は古い歴史の中で、たくさんの浮き沈みを経てきたから、(価値も?)変わりやすいんだ。
Scott Russell:
最後の質問は時間軸についてかな。君が世界随一のフィギュアスケーターとして過ごす期間は、どれくらいになるだろう?
Patrick Chan:
多くのアスリートたちは、引退後も尚(競技で得られる)興奮や、緊張感、競い合うことでのアドレナリンを求め続けます。面白いですね。だから、どうでしょう。僕も恋しくなるかもしれません…それを完全に切り離してしまったら。だから、何らかの形で常に関わり合って行くような気がします。ただ、2014年のソチまでは確実に続けます。今の自分と、バンクーバーの前の自分を比べると、ずいぶん違う人になっています。だから次のオリンピックで、またどんな新しいことができるのか、試してみたいです。その先は、わかりません。わかりません。その日、その日を大切に過ごしていきたい。あまり遠くを見すぎることは、したくないのです。いま自分がいる場所を忘れてしまうから。ソチまでの期間を、日々楽しんでいきたい。
Scott Russell:
今日はありがとう。
Patrick Chan:
Thanks!
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